各国の企業や政府は前週末、インターネット上で幅広く使用されているソフトウエアに重大な脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったことを受け、対応を急いだ。専門家らは、ハッカーによるネットワークへの全面的アクセスも可能にする問題と警告しているサイバーセキュリティー専門家らは、サーバー向けソフトウエアの「Log4j」に見つかったバグについて、このソフトが企業ネットワークで幅広く使われているものであるため、ここ数年で最大のリスクになっていると指摘した。米国土安全保障省(DHS)のサイバーセキュリティーインフラ防護庁(CISA)は、今回の問題について緊急の警告を発し、企業に対応を要請。CISAのジェン・イースタリー長官は11日、「明確にしておきたいのは、今回の脆弱性が重大なリスクであることだ。政府と民間セクターが協力しなければ、潜在的な影響を最小限にとどめることはできない」と述べた。