米新興デジタルメディアのヴォックス・メディアとグループ・ナイン・メディアとの合併交渉が進展している。複数の関係者が明らかにした。合意が成立した場合、デジタルメディア業界の大手2社が力を合わせることになる。両社は全て株式交換の取引で、ヴォックスが新会社の75%、グループ・ナインが25%をそれぞれ握る案を協議している。ヴォックスのジム・バンコフ最高経営責任者(CEO)が新会社のトップに就く見通しだ。ヴォックスはハイテク関連サイト「ザ・バージ」、時事問題サイト「ヴォックス・ドット・コム」、スポーツメディア「SBネーション」などのメディア資産のオーナー。8月にはカクテルサイト「パンチ」の取得で合意し、フード・ドリンク分野の強化に動いた。関係者によれば、ヴォックスは一段の成長に向けて上場など資金調達の方法を検討している。