お気に入りのレストランを久々に訪れ、メニューの選択肢が減ったことに気づく人がいるかもしれない。米国のシェフたちは客の前で披露するエキサイティングな料理を考えるのが常だったが、食材費高騰や人手不足のため、今ではコスト効率のよい現実的な料理に限定されることが多いと話す。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初、メニューはテークアウト用やデリバリー用に絞られたが、多くのシェフは復帰に向けた準備をしていた。米国の4800以上のメニューを調べた市場調査会社データエッセンシャルによると、今年メニューの品目を減らしたと答えた飲食店は60%に上った。高級レストランのメニューが特に大きな打撃を受け、品目数が2021年の間に23%減少したと、メニューの傾向を研究するデータエッセンシャルのショーン・ジャファー氏は指摘する。米労働省労働統計局のデータによると、外食(飲食店での購入を含む)の消費者物価指数(CPI)は過去1年間に5.8%上昇し、12カ月間の上昇率としては1982年以来の大きさだった。
米飲食店のメニュー減少、食材高騰や人手不足で
コスト効率のよい料理に限定されることが多いとシェフたちは言う
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