――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国の政策当局は経済成長の支援を巡り、これまでよりはるかに強いシグナルを唐突に発している。15日発表された2021年最後の注目データは、その理由を映し出している。  11月の経済指標からは、販売や重工業の一角に底打ちの兆しもみられるものの、消費が軟調で、産業界は横ばい、不動産セクターは依然として深刻な問題を抱えていることがわかる。中国経済はなお深刻な状況にあり、来年のさらなる景気減速を回避するためには、財政・金融両面からの一層の政策支援が必要となる。