米連邦準備制度理事会(FRB)は過ちを犯す方向へと進んでいるかもしれない。だが、どちらに転んでそうなるかは読みづらい。FRBは15日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、想定よりも早い段階で来年利上げに踏みきり、ペースも加速する下地を整えた。資産買い入れの縮小(テーパリング)についても、3月に完了する方向で前倒しし、早ければ来春の利上げ開始も視野に入れた。FRB当局者の金利見通しによると、来年末までに計75ベーシスポイント(bp)の利上げが見込まれている。前回の会合では、利上げするかどうかで内部の意見が二分していた。