他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか？ 発達障害（ADHD）、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』（ダイヤモンド社）が発売されました。同書の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の発刊を記念してそのエッセンスをお届けします。心がスーッと軽くなる珠玉のアドバイスにお付き合いください。好評のバックナンバーはこちらからどうぞ。
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「これからの自分がどうあるべきか？」
を真剣に考えないと、生きるのも大変
私もそうですが、世の中の多くの人は、「夢に向かってあらゆる障害を乗り越えて」……というカッコいい生き方はしていません。
皆、何となく中学校、高校へ行って、皆そうしているから何となく大学へ行くか、何となく就活して、何となく仕事を始めます。
そしてある日ふと「あれ、自分は何をやってるんだ？」と気づいて悩むのが早いか遅いかの違いです。
特に、新型コロナの感染拡大で今までの仕事のあり方がガラリと変わってからは、そういう場面が増えているでしょう。立ち行かなくなった会社も多くなり、何となく会社に来ていたような働き方も、リモートワークで見直され出しました。
ある人は仕事を失い、ある人は新しい仕事をつくり出すなど、急に大勢の人が今まで何となくでどうにかなっていたことが、いよいよどうにもならなくなって、「これからの自分がどうあるべきか？」を真剣に考えないと生きるのも大変な時代になりました。
