米アップルの企業価値は9カ月前に比べて1兆ドル(約115兆円)も上がった。だが、その間に同社の事業見通しが著しく好転したわけではない。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やワイヤレスイヤホン「エアポッズ(AirPods)」、そして人気オリジナルドラマ「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」で知られるアップル。新年最初の取引となった3日の米国市場では一時、時価総額が初めて3兆ドルの大台を突破した。選ばれし者たちの集団にいることは確かだが、(時価総額)13桁クラブはアップルだけではない。マイクロソフト、グーグル親会社アルファベット、アマゾン・ドット・コム、テスラに加え、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコはいずれも1兆ドルの節目を上抜けており、フェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズも仲間入り寸前のところにある。