いま、会議室にはただならぬ気配が漂っています。
クルマに魅せられた3人の男たちが、中古車市場で手に入る「マニュアルトランスミッションの後輪駆動車のスポーツカーで、最高傑作はどのクルマか?」を決定しようとしているのです。
その3名とは、コミュニティサイト「クレイグスリスト」でクルマ探しをすれば、「右に出る者はいない」と評判の自動車ジャーナリストのブライアン・シルベストロ氏。そして、「マニュアル車への深い愛は誰にも負けない」と豪語するアメリカのカーメディア「ROAD & TRACK」のデジタル版エディターのアーロン・ブラウン氏。最後に、信頼性の高い定番車を乗り継ぐことにかけては自信があり、そして機械音痴でもある私(この記事の著者であるマック・ホーガン氏)の3名です。
このような面々が一堂に会した選考会でしたが、マツダ「ロードスター」の名が挙がりません。そこには、明確な理由がありました。低価格でコンディションの良い「ロードスター」など、アメリカ国内の中古車市場ではすでに見つからないのです。ここに挙げる3台は、もう少しパワフルな、知る人ぞ知るというクルマです。さしずめ「ロードスター」は別格。予選免除のシード選手といったところでしょうか…。