――筆者のエリザベス・ブロー氏はアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所の研究員 ***  中国政府はこれまで、自国が罰したいと望む国々からの輸入を止めるという行動で広く知られてきた。昨年は、オーストラリア産ワインがその標的にされた。今度は、リトアニアに圧力をかけている。リトアニアは最近、首都ビリニュスに台湾が代表機関「台湾代表処」を開設するのを認めた。しかし、リトアニアへの報復には新たな趣向が加えられていた。中国はリトアニアからの輸入だけでなく、同国製の部品が使われた全製品の輸入を差し止めたのだ。その影響は欧州全域に波及している。