企業と投資家は2022年に入り、ESG(環境・社会・ガバナンス)をめぐるサステナビリティー(持続可能性)政策絡みの重要な決定に直面しようとしている。この決定は、世界中の企業・投資家の活動の方向性を左右することになる。  大きな影響を持つ規制面の変更の中には、米証券取引委員会(SEC)が各企業に気候変動対策の開示を義務付けようとする動きや、中国が二酸化炭素(CO2)排出権取引システムを拡充する可能性、欧州で行われる環境に優しいエネルギー源に関する新たな区分けなど、広く論議の対象になっている事柄が含まれる。以下で、ESG絡みで2022年に注目される5つの問題点を解説する。