ソフトバンクグループ(SBG)は韓国の人工知能(AI)ベンチャー、クラフト・テクノロジーズ(Qraft Technologies)に1億4600万ドル(約170億円)を出資する。2016年創業のクラフトは、市場データを活用して有望な銘柄を発掘するAI基盤を構築。米上場投資信託(ETF)を通じてアジアの銀行や保険会社の資産17億ドルを運用している。クラフト米国部門のロバート・ネスター最高経営責任者(CEO)は、SBGから調達する資金を米国など主要市場での事業拡大に充てる計画だと述べた。両社はクラフトのバリュエーションを公表することは控えた。ネスター氏は「トレーディング(証券売買)を除けば、資産運用は恐らくAIの採用が最も遅れている分野だろう」とし、今では多くの企業が検討の必要性を認識しており、クラフトの事業機会になると述べた。