米ロ政府は10日、ロシアによるウクライナ国境付近への軍集結を巡って開かれた安全保障対話について、歩み寄りは見られなかったと明らかにした。  会談はスイスのジュネーブで行われた。米側代表のウェンディ・シャーマン国務副長官は会談後、「まだ始まったばかりで、どこに向かっているかは見通せない」と語った。話し合いは「真摯(しんし)で明快、ビジネスライクで率直」なものだったという。一方で、ロシアが対話終了後に国境付近の軍縮小を進める用意があるのか、またロシア政府が交渉を続ける意図があるのかさえ不透明との見方を示し、「先は長い」と述べた。