「ワークライフバランス一択！」
副業リーマン歴4年の私が発見した
“合理的すぎる”転職戦略

多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

Photo: Adobe Stock

マモル：「ワークライフバランス」一択!? ついさっき、「転職の軸は人それぞれ」って言ってたじゃないですか!?

サラタメ：すみません（笑）！ もちろん人それぞれなのですが、本書で目指す「シン・サラリーマン」としてあるべき姿を踏まえると、やっぱり「ワークライフバランス」ってめちゃくちゃ重要なんですよ！

「シン・サラリーマン」に欠かせない
「ワークライフバランス」

「シン・サラリーマン」のキーワードは、「出世」より「3つの武器」。これを具体的に表現すると、「収入アップは、会社での出世ではなく副業で実現する」ということ。

　そのためには、「年収アップ」より、副業にコミットできる「ワークライフバランス（自分の時間）」を優先する必要があるのです。

　そんななか、多くのサラリーマンが目指してしまいがちな「転職の軸」は「年収アップ」です。具体的には「夢の年収1000万円」を目指しがちです。

サラタメ：高年収はうれしいっちゃうれしいんですが、そこには罠も隠されています……。

「年収1000万円」は、一般的にかなりの高年収といえます。もらえればうれしいですが、一般水準より高い給料をもらう場合、当然、一般水準以上のスキルとコミットを求められます。

　それが、副業にコミットする際の足かせになる可能性があります。

サラタメが実際にやった
「転職の軸」の固め方

サラタメ：本書で説明した「転職の軸」を固める3ステップを、私が実際の転職活動で、どうやって進めたのか紹介しましょう。「シン・サラリーマン」を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.理想の未来をイメージしてみる

・人生100年時代の勝ち筋は、「出世」じゃなさそう
・「リーマン力」と「副業力」を同時に鍛え、楽しく働き続ける人こそハッピーになれるに違いない
・10年後は、副業のスモールビジネスで本業に近いくらい稼げるようになりたい

2.理想の未来とのギャップを書き出す

・今いる大企業の給料は、一般的にいえば高水準だ
・でも、出世のために「ハードワーク」を求められる社風がある
・その社風を愛している人も多いから、今後変わる見込はなさそう
・このままでは副業を始めることすらできない

3.ギャップを埋めるための最優先事項を選ぶ

・改善すべきは、副業にコミットできる「ワークライフバランス」だ
・副業だけでなく、「リーマン力」も同時に伸ばしたいから、「業務内容」も大事だ
・ただ、大したスキルも経験もないから、自分のすべての要望を満たすのは無理
・「何を得られれば、何を捨てられるか」優先順位を明確にしよう

実際に設定した優先順位

（絶対叶えたい。転職の成功基準）
1位（軸）：副業にコミットできるワークライフバランス
2位：食いっぱぐれない「リーマン力」を鍛えられる業務内容

（できれば叶えたい。でもあきらめられる）
3位：今までやってきた＆好きなマーケターという職種
4位：出世最優先ではない穏やかな社風
5位：生活レベルを落とさない程度の年収

（こだわらない。もし叶えられたらラッキー）
スキルアップ・勤務地・会社の規模＆知名度・役職

　こうやって優先順位を明確にしておくと、転職エージェント（詳細本書P276）に相談するときにも有効。的外れな提案をされにくくなります。

　また、内定を複数もらい、どの企業を選択するか迷った際も、優先順位が明確になっていると、自分なりに後悔しない判断ができます。

サラタメ：意識低い考えのようでお恥ずかしいですが、ワークライフバランスはホントに大事。人生100年時代において、その価値は爆上がりしていると思います。鼻息荒く「年収アップ」を狙うのもアリですが、自分の人生プランに沿って判断してくださいね～！

（本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です）