多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

【9割のサラリーマンが知らない】<br />上司の信頼を最も落とす行為とは?Photo: Adobe Stock
〈結論〉
・仕事の確認タイミングは「2→5→8割段階」がベスト
・間違えたらすぐ引き返すために「2割」「5割」が特に大事
・「上司に確認したものの、修正が間に合わない」は最も信頼を落とす行為なので要注意

マモル:報連相のやり方はだいぶわかってきたんですが、どのくらいの頻度でしたらいいものですか?

サラタメ:ベストは、仕事の達成度が2割→5割→8割の段階で報連相するくらいですかね。

マモル:けっこう多いですね。

サラタメ:だからこそ、今までの報連相テクを総動員して、短時間で終わらせないと、マモルさんも上司も仕事が回らなくなっちゃいます。

マモル:そういうことですね。でも、まだ2割段階なのに進捗を連絡したら、仕事が未完成なので、上司にチクチク指摘されそうな予感です……。

サラタメ:残念ながら、その可能性が高いです。ただ、それでいいんです! その段階で指摘されたほうが、結局は得なんです。逆に、8割完成してから「全然違う!」と言われたら、全部台なしになっちゃうので。

マモル:間違えて引き返すなら、早めのほうが得ってことですね。

サラタメ:そうです! 確認が遅くなると、指摘をもらったのに「締切が近いから、資料をもう直せない。間に合わない」という状況に追い込まれます。それが一番、上司からの信頼を落としますので、要注意です。

マモル:たしかに。「修正できないなら、なんで確認してきたんだよ!?」ってめっちゃ怒られそうですね。想像しただけでも、怖い……。

2→5→8割確認の進め方

2割確認
 この段階では、「ゴール」と「ルール」(本書P135)を確認できればOK。業務内容が複雑で「思考のピラミッド」をつくる必要があれば、「イシュー」(本書P101)だけでも確認しておきましょう。上司から仕事を振られたその場で、「2割確認」まで到達できるのがベストです。

サラタメ:仕事を振られて、即座に資料づくりに着手するのはスピーディなようで、逆に遠回りになります。実際に手を動かすのは、「ゴール」「ルール」「イシュー」といった大前提を確認してからにしましょう。

5割確認
 この段階では、資料の見せ方は関係なく、「考え方の方向性が合っているか」確認しましょう。パワーポイント(以下、パワポ)などのデザイン性が含まれる資料をつくるのは、まだ早いです。箇条書きの簡素な資料で、あくまで「方向性」だけ確認を取ります。

 もし箇条書きで表現しきれない図表を確認したいときは、「手書き」のメモですり合わせます。手書きなら明らかに「下書き段階」だとわかるので、細かい体裁を指摘されずに、こちらの「考え方」だけを確認してもらいやすいです。

8割確認
「8割確認」は、ほぼ完成形で最終確認をもらいます。大事なのは「2割」「5割」段階で、入念に確認を取ること。それが済んでいたら、ここは微修正しか入らないはずです。

 注意点はスケジュールだけ。ほぼ完成形とはいえ、上司からの微修正を反映できるスケジュールで、確認をしてもらいましょう。

【9割のサラリーマンが知らない】<br />上司の信頼を最も落とす行為とは?2→5→8割確認の進め方

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・仕事の確認タイミングは「2→5→8割段階」がベスト
・間違えたらすぐ引き返すために「2割」「5割」が特に大事
・「上司に確認したものの、修正が間に合わない」は最も信頼を落とす行為なので要注意