2000年に初任給を元手に日本株に投資を始め、現在株だけで資産規模3億円強、そのうちのほとんどを米国株投資で築いた米国株ブロガーのたぱぞう氏。なぜ日本株を見限って米国株中心に投資するのかを聞いた。(米国株ブロガー たぱぞう)
みずほ株に全資金を投資
資産は1000万円超に
投資を始めたのは、2000年に転職した際、おおよその生涯年収が分かってしまい、面白くないと思ったことがきっかけです。
祖父が東京都財務局勤務、父が銀行員で、家族が株式投資をしているのを見て育ったので、大人になれば投資をするのが当たり前だと考えていました。そして、転職前に架空の100万円で株式投資した成績を競う投資シミュレーションコンテストに参加したところ、好成績を収め、投資の才能があるのではないかと勘違いして、自信を持ちました。
転職して初めての給与、20万~30万円ほどを全額株式に投資しました。投資先はPBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)だけ見て、割安だと思ったゼネコン株でした。その後10年間、10年ごろまではこのようなバリュー(割安)株投資を続けました。
しかし、次第に日本株のバリュー株は成長性に乏しく、あまり株価が上昇しない「永遠にバリュー株のまま」のものが多いと思うようになりました。しかも、割安な株を集中的に買い、自分の感覚だけで売買していて、筋の良い投資家とはいえませんでした。ただ、短期では利益が出たので、損はしていません。