パソコン(PC)の売り上げはここまで目覚ましい快走を見せてきたが、今年は大幅な鈍化が予想される。皮肉にもこうした状況によって、米半導体大手インテルとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)にとっては、PC市場がますます重要な戦場となるだろう。PC市場におけるインテルとAMDのライバル関係は何十年も前から続いている。だが、AMDが台湾積体電路製造(TSMC)の最先端の生産ラインで製造されたプロセッサーを出荷し始めた2018年から、戦いは激しさを増し始めた。これによりAMDの半導体は、自社製造プロセスの最新化に苦戦していたインテル製品よりも有利になった。マーキュリー・リサーチによると、2021年第3四半期(7-9月期)にPC向けに販売されたCPU(中央処理装置)のうち、AMDのシェアは約21%と、4年前(8%)の2倍以上に拡大している。
PC販売鈍化へ 半導体メーカーに新たな戦場
AMDはシェアを伸ばせるか、インテルはシェアを維持できるか
有料会員限定
あなたにおすすめ