カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は11日、抗議デモに揺れる同国に入ったロシア主導の「集団安全保障条約機構(CSTO)」の部隊が2日以内に撤退を始めると表明した。また、5日の内閣退陣を受けて首相代行を務めているアリハン・スマイロフ氏(49)を正式に首相に任命した。トカエフ氏は、旧ソ連諸国が加盟するロシア主導の軍事同盟CSTOの部隊が任務を果たしたとの認識を示し、10日以内に段階的に撤収すると語った。中央アジアの産油国カザフでは燃料高騰に抗議するデモが全土に広がり、死者が出る事態になった。ロシア政府は先週、トカエフ氏の要請を受けて同国軍を中心に2000人超を派兵していた。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官はこの日、部隊をとどまらせる必要があるか撤退させるかは、CSTOに派兵を要請したカザフにかかっていると記者団に語った。
ロシア主導の部隊、カザフから撤退へ
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