米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は11日、上院銀行委員会で再任の承認公聴会に臨んだ。同氏は景気を冷やすため利上げに着手する用意があると述べる一方、サプライチェーン(供給網)の目詰まりが年内に緩和され、インフレ抑制の一助になるとの楽観的見方を示した。また、FRBは「高インフレの定着を防ぐため」保有するツールを活用すると表明した。パウエル氏の再任は上院で承認されるとみられている。公聴会では、ほぼ40年ぶりの高水準にあるインフレの抑制に向け、FRBがどのような金融引き締めを行うかに質問が集中した。パウエル氏は、年内に「供給が正常な状態に戻る」ことを期待しているとした上で、「もし高インフレが想定より長引き、時間をかけて金利をさらに引き上げる必要があるなら、われわれはそうする」と述べた。
米経済、積極的な刺激策はもはや不要=公聴会でパウエル氏
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