米セントルイス地区連銀のジェームズ・ブラード総裁は12日、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ加速を食い止めるために、より積極的に利上げを実施する必要があるとの認識を示した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューでブラード氏は「われわれは実体経済を混乱させないやり方でインフレを制御したいと思っているが、中期的にインフレを2%にまで戻したいとの願望も強くある」と述べた。インタビューに先立ちこの日発表された昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.0%上昇し、伸びは1982年以来の大きさとなった。ブラード氏はCPIの上昇は同氏が予想していた通りだったとした。その上で、物価上昇圧力は今年和らぐことが予想され、個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは3%に向かうとの見通しを示した。このためには、FRBの金融政策はブラード氏の最近の見通しと比較してタカ派的な方向性を強める必要があると述べた。同氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
FRB、今年は利上げ4回の可能性も=セントルイス連銀総裁
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