バイデン米政権の首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ氏に対し、同氏の信頼性に疑義を持つ共和党議員からの非難が高まっている。今週開かれた議会公聴会では、いずれも共和党に所属するランド・ポール(ケンタッキー州)、ロジャー・マーシャル(カンザス州)両上院議員がファウチ氏に厳しい言葉を浴びせる場面があった。世論調査では多くの共和党員や一部の無党派層が、ファウチ氏のことを好ましくないと回答しており、米政権がオミクロン株のリスクを伝えようと試みる中、同氏に耳を傾ける国民の数が限られる状況となっている。米上院の保健・教育・労働・年金委員会による公聴会に出席したファウチ氏は11日、ポール氏が政治的な意図を持ち自身に対する個人的な攻撃を仕掛けていると主張。ポール氏のコメントにより殺害予告を受けた他、家族や子供に対する嫌がらせも起きているとした。
ファウチ氏と共和党、コロナ対策で激しく対立
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