「素の自分」を受け入れてくれる人をもっと大切にしよう

人は、たとえ両親や夫婦、恋人であっても完全にわかり合えることなんてありません。仲よくしていられるのは、生まれ持った性格や、育ってきた環境で形成された価値観など、生きる方向性が合っているからです。

そして残念ながら、この方向性が自分とは真逆の人もいます。

そんな人とは、どんなにがんばっても同じ方向を向くことなんてできないんです。

1割の人への、「いつかわかり合える」的な努力はやめましょう。

膨大な時間を消費するうえに、メンタルを消耗することになります。

そんなことに時間と気力を使うぐらいなら、素の自分を受け入れてくれる2割の人をもっと大切にしたほうがいいです。

世の中には他の人が成功したり、幸せになったりすると、その人の足を引っ張ったり、パワハラなどで自分の優位性を保とうとしたりする残念な人もいます。

だから、ある程度コミュニケーションをとってみて、「あ、無理」と思ったら、爆速でサヨナラしましょう。

完全にサヨナラできない関係なら、心のソーシャルディスタンスをとりましょう。

人は基本的にわかり合えない、もしわかり合える人と出会えたらラッキーだ、ぐらいに思っておくと心が揺らされずにラクです。

(本原稿は、わび著『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』から一部抜粋・改変したものです)