ジョー・バイデン米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)副議長に指名したラエル・ブレイナード理事は13日、承認に向けた上院銀行委員会の公聴会で、インフレ抑制への取り組みはFRBの「最重要課題」だと述べた。ブレイナード氏は昨年、労働市場の力強い回復を後押しする中で、FRBが時期尚早な緩和解除に乗り出さないよう強く警告していた。そのブレイナード氏が公聴会でインフレ抑制を強調したことで、FRBがインフレとの戦いにしっかりと軸足を移したことが浮き彫りとなった。FRB当局者らはここ数日、早ければ3月中旬の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げを開始する可能性を示唆している。ブレイナード氏は、失業率が急速に低下していることに触れた上で、「ただ、インフレ率は高すぎ、国内の労働者は自分の給与がどこまで上がるかを心配している」と述べた。さらに「われわれの金融政策は、インフレ率を2%に戻し、全ての人を巻き込んだ回復を持続させることに重点を置いている」と語った。