昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で7%上昇と、約40年ぶりの大幅な伸びを記録し、インフレ高進の一年を締めくくった。この驚異的な物価上昇の加速――2021年の年明けに予想していたエコノミストはほとんどいなかった――は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれに伴う政策対応がもたらした需要と供給の不均衡が原動力となり、エネルギー価格高騰がさらに拍車をかけることになった。以下に、2021年の物価上昇をチャートで振り返る。自動車自動車半導体チップ不足や新型コロナ関連の工場稼働停止により、自動車生産は停滞し、新車の供給台数が落ち込んだ。