――筆者のクリストファー・ミムズはWSJハイテク担当コラムニスト ***  IT(情報技術)企業や位置追跡機能に近年、大きな注目が集まっているが、われわれの手元の機器は実のところ、その所在地を常に正確に突き止めるのは、驚くほど難しい。だが、そうした現状が変わろうとしている。  何十年も前から開発が進められてきた「超広帯域無線(UWB)」と呼ばれる単純かつ堅固な技術がようやく手頃なコストになり、普及しつつある。それにより、屋内外を問わず、端末の漠然とした方向感を把握できるだけでなく、正確な所在地を3次元(3D)で特定できるようになっている。