高級車の販売が急増し、不足している半導体を収益性の高い自動車に振り向けたことから、多くの自動車メーカーは昨年、好調な利益を上げた。大衆車の販売は後れをとり、サプライチェーンの混乱が自動車生産の足かせになっているにもかかわらずだ。新型コロナウイルス感染拡大と半導体などの部品不足という二重の打撃を受ける中、大半の自動車メーカーは昨年を通じ減産を強いられた。そこで、需要がおおむね好調なことを踏まえ、多くの自動車メーカーは利益率を守るために、利用可能なリソースを自社の最も高価格で最も収益性の高い自動車に振り向けることを選んだ。他の業種のメーカーも同様の理由で高額製品を優先させたため、消費者はより安価な代替品を見つけるのが難しくなった。だが自動車メーカーは、より高額のモデルの需要が増えたことで恩恵を受けた。
高級車、21年の販売急増 半導体振り向け収益確保
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