株式投資で資産を築き、入社4年目の26歳でFIREを果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための方法を伝授する。その方法は、一般的なFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、いずれ何らかの仕事をするようになる。ひと通り自由を味わうと暇を持て余してしまい、社会とのつながりを得るためにも、結局は仕事をするようになるのだ。ならば、最初から時間と場所に縛られない自由度の高い仕事をしつつ、経済的自由を謳歌する方法を選択するべき。本当の自由を最速で得るたった1つの方法、それは「投資×小さな起業」だ。

【「お金と時間の自由」を最速で獲得】<br />FIREの先にある「本当の自由」とは?Photo: Adobe Stock

「お金の自由」を得るのに不可欠な
「お金持ちの方程式」

私が著した『投資をしながら自由に生きる』は、ひと言でいうと「お金と時間の縛りから解放され、自由な人生を歩むための本」です。

私自身、大学を卒業したあとは、ふつうの会社員として働いていました。

勤務先はベンチャー企業で、任される仕事の量も裁量権も多く、刺激的な毎日でした。

しかし、会社員の性質上、どうしても平日は朝から夜まで、自分の時間が会社の仕事に縛られていました。

そのため、ほかの会社員と同じように、自分が自由に使えるのは仕事が終わったあとと休日の時間だけでした。

給料は悪くなかったものの、新卒社員の給料なんてたかが知れています。何をするにも、つねに予算の上限がつきまといます。

つまり、当時の私はお金と時間に完全に縛られた生活をしていたのです。

私は約4年で会社を辞めました。いまはお金と時間の縛りから解放され、「本当の自由」を手にしています。

縛りのある会社員から、縛りのない「本当の自由」を手に入れた過程で、どのようなことを考え、どのような行動をしたのか? それを『投資をしながら自由に生きる』でみなさんと共有していきます。

まずは「本当の自由」を次のように定義したいと思います。

◎「本当の自由」=お金と時間が自由な状態とは?
【お金の自由】「生活費+人生を楽しむためのお金」が十分に使える状態
【時間の自由】「自分の時間の80%以上」を好きなことに使える状態

「本当の自由」とは、この2つを同時に得た状態です。

生活に必要な最低限のお金だけあっても、何も楽しみがない人生では生きている意味がありません。

人生たったの一度きりです。思いっきり楽しんでこそ意味があるので、生活費だけでなく「人生を楽しむためのお金」が十分に使えたほうがいいでしょう。

「人生を楽しむためのお金」がどのくらい必要かは、人によって異なります。これをどの水準に設定するかによって、「お金の自由」を達成するハードルが異なってきます。

次に「時間の自由」です。

「自分の時間の80%以上を好きなことに使える状態」と定義していますが、会社員なら平日の起きている時間は、ほとんど会社のために使っているはずです。

もちろん、好きで会社のために働いているのであれば、何もいうことはありません。しかし、もしそうでないのであれば、働き方について考え直す必要があります。

『投資をしながら自由に生きる』で定義している「本当の自由」を得たあとは、ほとんどの時間があなたの自由になります。仕事をする時間も必要最低限になり、働く場所もある程度自由に決められるようになります。

次に「お金の自由」を得るのに不可欠な、「お金持ちの方程式」を紹介しましょう。

◎お金持ちの方程式
資産形成 = 収入-支出+資産×利回り

お金に関することは、この方程式ですべて説明できます。