――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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「ボンド」映画は、本来の筋から脱線することもある。
ドイツの10年物国債利回りは19日の取引で一時、2019年以来初めてプラス圏に浮上した。前日には、米国債10年物の利回りが2年ぶり高水準に達していた。
投資家が中銀のタカ派転換を織り込み始めた9月以降、先進国の債券市場はほぼ足並みをそろえて推移してきた。株式相場はその圧力に屈し、利益が遠い将来に見込まれる投機的な新興企業は特に、売りにさらされている。
しかし、その背景にある国債の動きには理不尽なものがある。全ての市場で理にかなっているわけでないことは確かだ。