若いビジネスパーソンと話すスーツ姿の男性写真はイメージです Photo:PIXTA

職場で若手社員と話していて「どうも話がかみ合わない」と感じたことはないだろうか。あるいは、自分の意見が相手にうまく受け取ってもらえず、もどかしさを覚えた経験がある中高年もいるだろう。世代や立場が違う相手と建設的な対話をするには、視点を変える必要があるという。※本稿は、図解の専門家の高野雄一『話のうまい人は頭のなかで「見えない図」を描いている』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

ベテラン社員の提案に
意見したかったけれど…

“あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る”

 フランスの哲学者ヴォルテールが言ったとされる言葉です。

 そう、どんなに稚拙な意見でも、意見する権利は新人にもあるはずです。

 あとは反論されても恐れない勇気があれば十分なのですが……。

「反論されるのが怖い」という悩みは共通ではないでしょうか。

 入社1年目の冬、仕事にも慣れてきた頃、社内で新しい企画アイデアを出すミーティングがありました。

 社内でも信望が厚いベテラン社員のとある意見に対して、私は心のなかで「もっとこうしたほうがいいのでは」と考えていました。

 しかし、いざ口を開こうとすると、

「もし突っ込まれたらどうしよう」

「否定されたら恥ずかしい」

「経験が浅い自分が言っていいのかな」

 という不安が押し寄せ、結局黙ってしまいました。

 そのあと、別の人が私の心のなかの意見とまったく同じ意見を出し、みんなが「それいいね」と盛り上がりました。

 その瞬間、私は胸が痛くなりました。

(言おうとしていたのに……、どうして怖がって言えなかったんだろう)