南太平洋の島国であるトンガ付近で発生した海底火山の大噴火で、トンガはもちろん、世界の多くの地域にも影響が及んでいる。多くの人が初めて経験するような災害を目の当たりにし、日本国内ではどのような反応があったのか。(フリーライター 鎌田和歌)
湊かなえさんが1000万円を寄付
ネット上で募金も
海底火山フンガトンガ・フンガハアパイの噴火は、日本時間1月15日の13時頃に起こった。
AFP通信によれば、人口10万人のトンガではその多くが被災。火山灰の影響で機能が停止していた国際空港は20日に再開される予定であるものの、水道水に深刻な影響があり飲料水の確保が急務という。被害の全容が判明するまでにまだ時間がかかりそうだ。
早速、寄付の動きが広がっている。日本財団がトンガを支援するための基金を設立し、財団から1億円を拠出。作家の湊かなえさんが1000万円を寄付した。湊さんは、青年海外協力隊の隊員としてトンガに赴任した経験があるという。
クレジットカードのほか、T-POINTでも寄付することのできるYahoo! JAPANネット基金では、認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンによる「【トンガ沖火山噴火】被災地に緊急支援を」や、一般社団法人アジアパシフィックアライアンスによる一般社団法人アジアパシフィックアライアンス「【トンガ沖火山噴火】緊急支援募金」が始まり、どちらも1月20日現在で1000万~2000万円を超える寄付が集まっている。
自然災害の多い島国に暮らす日本人は、他国に比べて、比較的このような事態に慣れているだろう。しかし、今回は前例のない被害で、専門家も解明しきれていないことがあるようで、さまざまな現象・対応が日本各地でみられた。