脱、ゼロ、卒――。原発についてスローガンが連呼されている。エネルギー政策は国の根幹を成す。今回の選挙で原発が争点になっているが、有権者は原発問題について、どう捉えればいいのか。改めて整理してみよう。(ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)
公約の体を成していない
一人歩きするスローガン
改めて、各党の原子力および原子力発電、電力行政に対する姿勢を整理してみよう。
各党の主張から、極力、数字や断言していること、強調している点を抜き出したが、これらから、私たちはどれが未来の日本の電力供給体制としてふさわしいか、判断できるだろうか。判断に困る要因は、どのような手段で実現するのか具体性に乏しいことにある。