ロシアによる「ウクライナ侵攻」の可能性が高まっている。米国務省は1月23日、在ウクライナ米大使館職員の一部と職員の家族に退避命令を出した。なぜプーチンは、ウクライナに侵攻したいのか。そして、いったい何を望んでいるのか。(国際関係アナリスト 北野幸伯)
ウクライナ情勢で
プーチンが憤っている理由
「ロシア軍約10万人がウクライナ国境に集結」と報じられたのは、昨年11月のことだ。
米国、NATOを巻き込むロシアとウクライナの対立は、「唐突に」起こったように思える。
しかし、この問題、実は30年以上続いているのだ。