英国で新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染拡大期に、ワクチンのブースター接種(3回目接種)により50歳以上の死亡リスクが95%低減していたことが、最新の研究結果から明らかになった。最もリスクの高い高齢者でも、ワクチン接種により免疫を獲得することで死亡を防ぐ効果が期待できることが示された。英保健安全保障庁(UKHSA)が初期段階の研究に関する分析を公表した。英政府は昨年12月、それまで50歳以上と基礎疾患を持つ人らを対象にしていたブースター接種を16歳以上に拡大した。今回の結果は、ワクチン接種率の高い地域でオミクロン感染による死亡をどの程度抑制できるか手掛かりを提供する。調査対象は全員50歳以上。ブースター接種に使用したワクチンは主に米ファイザー製と米モデルナ製で、最初の2回の接種が英アストラゼネカ製だった人も同様だった。