世界を救いつつ、利益を上げられると考える投資家は、基本に立ち返る必要がある。地球温暖化の阻止には、「化石燃料をそのまま地中に放置しておく」という必須要件がある。しかし、持続可能性を優先させれば、投資家は難しい立場に置かれることになる。化石燃料からの転換が起こると想定した場合、世界に変化をもたらすか、より多くの利益を上げるかの二択を迫られることになるからだ。筆者は今週、一連のコラムで、ウォール街を席巻している持続可能な投資ブームについて批判的な考察をしてきた。環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ってESGとも呼ばれるそうした投資は、中でも投資家が自分の資金を使って地球温暖化から世界を救えるという考えが最重要視されている。
ESG投資、社会と投資家に4つの選択肢
投資家は世界に変化をもたらすか、利益を上げるかの二択を迫られることに
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