ロシアによるウクライナ侵攻の可能性を巡る緊張が、世界の投資家を神経質にさせている。だが一部の投資家は、この危機への外交的な解決策によってロシア債券は反発するとみて保有し続けている。  ロシアの国債と社債の利回りは年初から急上昇しており、米国債とロシア通貨ルーブル建て10年債のスプレッド(利回り差)はピーク時、780ベーシスポイント(bp)まで拡大した。ルーブルの対ドル相場は年初から3.5%安で、先週は13カ月ぶりの安値水準となったが、その後はやや持ち直した。