ロシアによるウクライナ侵攻の可能性を巡る緊張が、世界の投資家を神経質にさせている。だが一部の投資家は、この危機への外交的な解決策によってロシア債券は反発するとみて保有し続けている。ロシアの国債と社債の利回りは年初から急上昇しており、米国債とロシア通貨ルーブル建て10年債のスプレッド(利回り差)はピーク時、780ベーシスポイント(bp)まで拡大した。ルーブルの対ドル相場は年初から3.5%安で、先週は13カ月ぶりの安値水準となったが、その後はやや持ち直した。リーガル・アンド・ゼネラル・インベストメント・マネジメントで新興国市場債券の責任者を務めるウダイ・パトナイク氏は先週、2042年償還のロシア国債を購入した。急落を好機と捉えているからだ。
ウクライナ危機でもロシア債券手放さず
ブラックロックやゴールドマン、外交的解決策で反発見込む
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