中国共産党は、文明的な思考と行動を養うことを目的とした施設を上海に新設した。そこで最近催されるイベントの口火を切ったのは、1921年に同党初の公式会合が開催された場所として、同市が果たした役割についての講演だった。以降は、多岐にわたる催しが続いた。ヨガ教室やアカペラ歌唱会のほか、「住民教育」と題した項目では、2008年に公開されたクリストファー・ノーラン監督のアクション映画「バットマン:ダークナイト」が水曜日の午後に無料上映もあった。この施設は、拡大している党のプロパガンダ活動の一環として、過去4年に全土10万カ所以上に設置されたセンターの一つだ。党が中国市民の日常生活に再び深く入り込む取り組みを推進していることを、あらためて浮き彫りにしている。
中国共産党、市民の日常生活にじわり侵入
全土の「文明実践センター」を通じてプロパガンダを静かに拡大
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