米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが3日発表した10-12月期(第4四半期)決算は利益がほぼ倍増した。重要な年末商戦の時期に人件費やサプライチェーン(供給網)に絡むコストを想定以上にうまく管理したほか、クラウドや広告事業も伸びた。売上高は前年同期の1256億ドルから1374億ドルに増えた。利益は72億ドルからほぼ倍増の143億ドル。アマゾンが多方面でコスト増に直面していることから、利益が下押しされるとの見方も一部で出ていたが、予想に反する結果となった。決算の発表を受けて、アマゾン株価は時間外取引で一時14%余り値上がりした。アマゾン幹部は、貨物運賃や配送コストの上昇、人手不足、世界的な供給網の混乱に対処するための支出が10-12月に約40億ドルに上ると述べていた。アマゾンは労働者の平均時給を18ドルに引き上げ、一部地域では入社を決めた際の特別ボーナスとして最大3000ドルを支払っている。
アマゾン10-12月期、利益が倍増 コスト増でも底堅く
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