その「テスラ・ピンプ(あっせん業者)」は今、かつてないほどの旺盛な需要を目の当たりにしている。  イタリア・ミラノ在住のアリ・ヘニシュさん(26)は、欧州で高級車を買い、ディーラーに上乗せで転売することが仕事だ。新型コロナウイルス禍前は、テスラ車の所有者は提示されるがままの金額に満足して車を手放していた。  ところが、足元では引き合いがあまりに強いため、入札競争を余儀なくされることが当たり前になった。テスラ車の売り手の一部は、買い注文が殺到しており、エクセルのスプレッドシートで整理しなければならないほどだ。