ひろゆきが見下す「なんちゃってセレブ生活をする中途半端な小金持ちの特徴」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

あなたは何で「満足」していますか?

 みなさん、右肩上がりの人生を送っていますか?

 日本は残念ながら、低成長の現状維持で精一杯の国になってしまいましたが、そんな中でも右肩上がりを実感できている人がいるなら、とても幸せなのかもしれません。

 では、その成長は、何で感じているでしょうか。

「昔より難しい仕事ができるようなった」
「あの頃より大人な考えができるようになった」

 そういう成長でも、十分に右肩上がりを実感できますよね。あるいは、

「数年前より絵がうまく描けるようになった」
「庭にまいた種から芽が出て、その成長が嬉しい」

 とかでも、ぜんぜん立派なことだと思います。

「生活の質」を高める人

 ただ、世の中には、「お金による右肩上がりでしか満足感を得られない人」がいます。

 典型的なのは、「生活の質」です。

「高級スーパーである成城石井でしか食材を買わなくなった」とか、
「服はすべて伊勢丹で買っています」とか。

 そういう生活の質になってしまったとしましょう。

 まあ、そのこと自体は、経済を回してくれればそれでいいので、残念なことではありません。

 ただ、「たまに安いスーパーで買う」とか「ユニクロで服を買う」とかをするときに、

「生活の質が下がることが許せない」
「まったく満足感が得られなくて負けた気がする」

 と思ってしまうことがあるとすると、かなり残念な状態です。

 貧乏な学生時代では、チェーン店の牛丼で満足できていたのに、大人になって小金を持つと、「あんなもの食べられないわ」と言い出す人がいます。

 よくある「人が変わっちゃった人」ですよね。

 それって、本当に豊かなことなのかな、と僕は思ってしまうんですね。

なんちゃってセレブ生活をする、中途半端な小金持ち

 学生時代とまったく同じお金の使い方を1ヵ月続けることができる人。

 そんな人は、きっと変なプライドとか幻想に振り回されずに生きられるのだと思います。

「ユニクロで十分だな」「牛丼もたまに食べると美味しいな」と、原点に戻られる状態にしておいたほうが、これからの沈みゆく日本を生きるためには必要だと思いますよ。

 ヘタに頑張って生活の質を高めたり、維持したりして疲れていませんか?

 中途半端な小金持ちで勘違いした「なんちゃってセレブ生活」をするのもいいですが、考え方次第でもうちょっとラクになれることを思い出してください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。