2月4日に北京で行われたロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席の会談によって、一つの事実が公になった。それは米国とその同盟諸国が今や、バルト海から太平洋に至る専制主義国家の枢軸と対決を迫られているということだ。現在、ロシアと中国の間にある共通点は、過去に両国を隔てていた相違点よりも重要だ。両国は米国とその同盟諸国が作り上げた戦後の経済・政治秩序を否定している。中ロ両国は失地回復を目指す大国であり、不当に奪われたと信じる自らの領土の奪還を決意している。両国は、長年にわたる恥辱の歴史を経験しており、国家のプライドを鼓舞することでそれを塗り替えようとしている。そして両国は、国内・国外の民主主義をともに脅威とみなしている。