ロシアがウクライナ国境で軍備増強を続ける中、投資家は戦争が起きないことに賭けているようだ。ロシアルーブルとウクライナフリヴニャはここ数日、対ドルで上昇し、月初来でそれぞれ3%と1.5%上昇している。1月最終週には、いずれも数年来の安値で推移していた。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドは特に活発で、4日時点でルーブルのネットロングポジションは1年11カ月ぶりの高水準に達した。ブルーベイ・アセット・マネジメントの新興国市場ストラテジスト、ティモシー・アッシュ氏は、「異常だ。状況を甘く見ていると思う」と語る。「地政学的なリスクが軽減されるとは思えない。それどころか、ロシアが兵力の配置を増やしている証拠が示されている」