米カンザスシティー地区連銀のエスター・ジョージ総裁は、高水準のインフレに対処し、短期金利が長期金利を上回ることによる悪影響を防ぐため、連邦準備制度理事会(FRB)は保有資産の中から債券の売却を検討すべきだとの見解を明らかにした。同総裁は先週11日のインタビューで、景気後退局面に経済を刺激するため量的緩和策を導入し、バランスシートを拡大したことの欠点の1つは、金利と債券ポートフォリオという2つの政策手段を用いた刺激策の解除がより複雑になる可能性があることだと指摘した。ジョージ総裁は「量的緩和の導入は金融政策を複雑にするという明確な認識があった」と説明。「つまり、量的緩和を導入するとの決定に伴う複雑さを避けることはできないだろう」としつつ、行き過ぎに気をつける必要があると付け加えた。
FRB、インフレ対策で債券売却検討を=連銀総裁
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