欧州で戦争が起きる可能性が現実味を帯びてきているが、投資家は一目散に逃げ出さない方がいい。14日は地政学的な懸念が株式市場に広がった。ストックス欧州600指数は約2%下落し、その流れを引き継いだとみられる米国の株価指数も下げた。天然ガス価格は欧米で急上昇した。プロ投資家はこの1カ月、それ以外の人々と同様に、ロシア軍によるウクライナ周辺での部隊増強について議論してきた。欧米の当局者らは、これは軍事侵攻に備えた動きで侵攻は週内にも始まる可能性があると指摘しているが、ロシア政府はそれを否定する。ただ、市場が11日までに戦争のリスクを本当に織り込んだようには見えない(例外の可能性があるのは、低迷期からやや持ち直している防衛請負会社の株式)。
ウクライナ侵攻、市場への影響は限定的か
投資家は欧州で戦争が始まる可能性を織り込み始めているが、市場への影響はおおむね国際商品主導のインフレに限定されるかもしれない
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