米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が昨年11月、約57億ドル(約6600億円)相当のテスラ株を寄付していたことが、証券当局に14日提出された文書で明らかになった。提出文書によると、マスク氏は保有するテスラ株504万4000株を11月に1週間余りをかけて寄付。寄付先は明らかにされていない。マスク氏はコメントの求めに応じなかった。マスク氏は昨年の終わりの2カ月で約160億ドル相当のテスラ株を売却。このさなかに寄付も行っていたことになる。同氏は報酬を現金ではなく、株式で受け取っている。また昨年は、権利の確定した2290万株のストックオプションを行使した。その結果、昨年の納税額は相当な額に膨らんだとみられる。寄付を行えば、それを一部相殺できる可能性がある。11月の寄付から数週間後の12月に、マスク氏は2021年の税金について、110億ドル以上を支払うことになると推定していた。