米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王者を決める「第56回スーパーボウル」が13日開催され、60社余りの広告主が消費者の注目を獲得しようと競い合った。だが声高に聞こえてきたメッセージはただ一つ、ビジネスの未来が目の前にあるということだ。スーパーボウルの広告は従来、ビールやポテトチップス、炭酸飲料などの消費者向け商品が主流だった。だが今年のスーパーボウルでこれらを数の上で上回ったのは、仮想通貨(暗号資産)や電気自動車(EV)、オンラインスポーツ賭博、仮想空間メタバースといった目新しく刺激的な産業を大々的に売り込む企業だった。「明らかに、今回のスーパーボウルは、技術革新と未来がテーマだった。多くの新ビジネスや新産業がその地歩を築こうとした」。ブランディング会社クラッチフィールド・アンド・パートナーズの創業者ディーン・クラッチフィールド氏はこう話す。