米国の心理学者ターシャ・ユーリック氏の調査によると、およそ9割の人は自分を客観的に見られていないといいます。「才能は誰にでもある。ただ気づいていないだけ」と話すのは、米ギャラップ社認定ストレングスコーチ(R)として活躍する瀬戸和信氏(Sonos Japan日本代表)。成功している人の共通点は、自分が持つ「才能のタネ」を見つけて強みに育てる努力をしていること。つまり、誤った「自己認識」をあらためて、客観的に自分を知ることが大事なのです。
瀬戸氏の著書『「自分」を殺すな、武器にしろ』から、自分を知るためのマインドセットについて、一部を抜粋・改編して紹介します。
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「才能」という言葉からは、ごく一握りの人にしかないものをイメージしがちです。でも、たとえば、「この人と話すとホッとする」と感じさせる話の聴き方ができたり、チームで進めている仕事の“穴”に気づけたり、レシピを見なくてもいい塩梅で料理の味付けができたりするのも、才能です。
ただ、そうしたことは、能力がある人には努力しなくても当たり前にできてしまいますし、特に仕事に目に見える形で生かされていなければ、周囲も意識していないかもしれません。この段階のものを、僕は「才能のタネ」と呼んでいます。自分の強みに育つ可能性のある特性です。
この、才能のタネを見落とさず、すくいあげていくこと。つまり、自己認識の精度を高めていくこと。それが、これからのあなたの人生を、きっと変えてくれます。そこで、まずは、自己認識の精度を高めるための6つのマインドセットをお伝えしていきます。