米連邦当局は、空売り筋が企業に痛手を与えるような調査リポートを事前に共有し、違法なトレーディング(証券売買)戦略を採用するなど株価の押し下げで共謀した疑惑を調査している。複数の関係者が明らかにした。それによると、司法省は株価が下がる方に賭けた投資家同士が結託していたことを証明しようと、ハードウエアやトレーディング記録、プライベートな連絡の情報などを押収した。株価のつり上げ・押し下げを狙って大量の架空注文を出す「スプーフィング」という違法戦略や、アクティビスト(物言う株主)の空売り筋がポジションを開示せずに株を売却する「スキャルピング」という手法が調査されている。関係者らによれば、昨年10月に連邦捜査局(FBI)は調査会社マディー・ウォーターズを率いる著名な空売り投資家カーソン・ブロック氏に捜査令状を出した。ブロック氏の電話も令状の対象だった。ブルームバーグ・ニュースは別の空売り投資家アンドリュー・レフト氏が連邦当局にパソコンを押収されたと報じた。ブルームバーグは以前、捜査が行われていると報道していた。
空売り筋、株価押し下げ共謀か 米司法省が調査
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