米連邦当局は、空売り筋が企業に痛手を与えるような調査リポートを事前に共有し、違法なトレーディング(証券売買)戦略を採用するなど株価の押し下げで共謀した疑惑を調査している。複数の関係者が明らかにした。  それによると、司法省は株価が下がる方に賭けた投資家同士が結託していたことを証明しようと、ハードウエアやトレーディング記録、プライベートな連絡の情報などを押収した。株価のつり上げ・押し下げを狙って大量の架空注文を出す「スプーフィング」という違法戦略や、アクティビスト(物言う株主)の空売り筋がポジションを開示せずに株を売却する「スキャルピング」という手法が調査されている。