インドでは、上場して間もない新興ハイテク銘柄に対する熱狂が徐々に消えつつある。そんな中で、伝統ある巨大国有保険会社がインド史上最大規模の新規株式公開(IPO)で上場を果たそうとしている。65年の歴史を持つインド生命保険公社(LIC)が行うIPOでの資金調達額は、約80億ドル(約9240億円)となる可能性があり、これはインド史上圧倒的な最大規模となる。これまでの最高額は、電子決済サービス会社ペイティーエム(Paytm)を運営するワン97コミュニケーションズが昨年上場した際の25億ドルだった。調査会社ディールロジックによると、LICの上場は、今年これまでに実施されたIPOでは世界2番目の大きさとなる。LICはかつては独占企業だった。現在でも生命保険市場の3分の2近くのシェアを占め、個人契約数は約2億8000万件だ。
生保の時価総額世界一、インド企業が達成する日
国有インド生命保険公社がIPO準備
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