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たとえ仕事の能力が変わらなくても、「一緒に仕事をしたくない人」「チームの士気を下げる困った人」の評価は、能力以下に下がってしまうものです。そういう“困った人”の特徴を3つのタイプで紹介します。自分がそうなっていないか、あるいはチームにそういう人がいる場合、どのように接するべきかのヒントにしていただければと思います。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

 同じように仕事をしていても、なんだかいつもチャンスをもらって楽しそうに仕事をしている人もいれば、一生懸命仕事をしているのに自分だけが報われないと思う人もいます。一体何が違うのでしょうか? ちょっとした言葉の選び方や相手に見せる表情によって、「感じが良い」と思われる人と、「できれば一緒に仕事したくないなぁ」と思われてしまう人がいます。

 人には平等に接しなければと思っても、一緒に仕事をしていて楽しく、そして成果が出せる人と共に仕事がしたいと思うのが人情です。本記事では、ちょっとした差で選ばれない人になってしまう人の特徴と、そういう人と上手に接するコツをお伝えします。できるだけ避けて通りたいと思うような人ともうまく関わることができれば、組織でも一目置かれる存在になれることでしょう。

Mode1:言葉の選び方が“戦闘モード”の人

 いつも勝ち負けを意識しているような言葉の選び方をする人がいます。いわゆるマウントを取るように自身を持ち上げて周囲を下げる。自分がいかに優れているかをそれとなくアピールしてしまう。別に誰も比較しているわけではないのに、言葉の端々に優劣をつけるような表現が多くなるのです。

 人は自分が思う以上に「できる」「できない」をよく見ているものです。場合によっては上司よりも同僚の方が、それに気付いていることがよくあります。それを自分がどれだけできるのか、どれだけ有能なのかを主張する人、他の人を批判するような発言をする人が周囲から信頼されることはないでしょう。

 そうなってしまう原因は自分に自信がない場合や、正当に評価をされていないと思っている場合など、自身の承認欲求が満たされていないケースがほとんどです。それを認めてもらえない場合に、無意識に自分を持ち上げるような表現が言葉に出ます。そのため他者に対してトゲのある言い方になってしまったり、勝ち負けを意識した言葉になったりしてしまいます。