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もう1年半くらいテレワーク中心という職場は多いのではないでしょうか。長引くテレワーク環境で、上司は「うまく回っている」と思っていても、部下たちは「困っているけど相談できない」と悩んでいるケースが増えています。悩んだ末にメンタル不調、あるいは突然の退職、といった状況になることも……。今回は、上司からは見えづらい部下の悩みやチームの課題を、三つのパターンに分けて説明します。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

上司からは見えていない、部下の悩みを放置していませんか

 先が見えないコロナ禍で、もう1年半くらいテレワークが続いているという方も多いはず。テレワークが長くなればなるほど、うまく仕事ができる人と、なかなか仕事で成果が出ない人との二極化が進んでいるのが現実です。

 もう一つ、経営者や管理職が気付かないような部下の悩みは、伝える場がないことに起因して水面下で大きくなってきています。そこに気付いて手当てをしないと、気付いた時にはメンタル不調、または退職願が出るケースも増えてきています。

 大切な社員を守るためにも、テレワークにおける管理職・リーダーの役割を見直しましょう。テレワークが長くなると、次のような職場の問題が顕在化してきます。