英エネルギー大手BPは27日、保有しているロシアの政府系石油会社ロスネフチ株20%弱を全て売却すると明らかにした。ロシアがウクライナに侵攻する中、BPは英当局者から、ロスネフチ株を売却するよう迫られていた。BPは140億ドル(約1兆6100億円)相当のロスネフチ株売却による影響や多額の為替差損で、最大250億ドル(約2兆8800億円)の損失を出す可能性に直面する。BPは現在、石油・ガス生産の約3分の1をロスネフチに依存している。BPによると、同社のバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)とボブ・ダドリー前CEOはロスネフチの取締役を辞任する。BPがロスネフチ株をどのように手放すのかは不透明だ。ロシア企業はさまざまな制裁措置の強化や世界の金融システムへのアクセス制限に直面している。こうしたあらゆる状況によって、BPが保有するロスネフチ株の価値全額の回収に影響が及ぶ可能性がある。
BP、ロスネフチ株売却へ 英当局から圧力
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